BC 州のペレット原料の 70~80%は製材所などで生じるおがくずや製材端材などの残材とされています。しかし、残材であっても原生林由来であることに変わりはなく、それを再生可能エネルギーの燃料とすることは適切ではありません。またBC州では、長年にわたる伐採により、製材価値のある木材が減少しており、近年は製材所の閉鎖が相次いでいます。このため製材所からペレット工場への原料供給も減少傾向にあります。
BC 州では1960年代から森林伐採が拡大し、特に80年代以降は持続可能とされる水準を大幅に超える伐採が続けられてきました。原生林から大径木の丸太が大量に切り出され、日本も主要な市場として、カナダの原生林由来の木材を大量に輸入していました。その結果、特に樹齢の長い古い原生林「老齢林(Old Growth)」は急速に減少しました。